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「我が楽聖=ミクロス・ローザ」増補再録 [映画・文学・音楽]

 久しぶりに「映画」の話題。
 このてのものはLIFE CLIPの「現在迷走中」の方に書いてきたのだが、メンテナンス中でログインできないので、こちらに書くことにする。
名称未設定 1.jpg
 今さらながら正月にレンタルで「ベン・ハー」のDVDを見たら、なかなかよかった、なぁんて言ってきた輩がいる。おいおい、今までどんな映画を見てきたんだよと私なんぞは思うわけだが、考えてみれば1959年の制作ということはもう半世紀以上前の映画ということになる。まあ、この映画について話しだしたら一日中話していられるわけで、ブログにもあちこちに書いているが、関心のある人はとりあえずこちらの記事を見てもらいたい(「史劇の二大名作」の後半部)
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=43605

 映画「ベン・ハー」の話になると、まず話題になるのが戦車競走のシーン。勝利の行進のときのローマの大パノラマも話題になる。海戦、格子の窓、キリストの磔、ときにはエスター(ハイヤ・ハラリート。ベン・ハーの恋人)は巨乳ですなあなんて言い出すけしからん奴も出てくる。ベン・ハーの母親役のマーサ・スコットは「十戒」でのチャールトン・ヘストン(モーゼ)の母親だったなんて話になるともう半日は経ってしまう。で、そうした話が一通り終わると、そうそう音楽もよかったなぁという話になる。私は映画を見た後、なけなしの小遣いをはたいてオリジナル・サウンドトラックLPを速攻で買ったくらいなので、「ベン・ハー」の音楽のすばらしさについて全く異論はない。

 そして、この音楽を担当したのが「我が楽聖」ミクロス・ローザである。ローザ(ハンガリー出身の音楽家で、最近ではロージャと書かれることが多い。多分、こちらの方が原語の発音に近いのだろう。が、ここでは当時愛聴したサウンド・トラック盤の記述に従ってローザとする。でないと、調子がでない)については以前「我が楽聖=ミクロス・ローザ」と題して書いたことがある。今回、知り合いと「ベン・ハー」の話をした後、再読してみたらいろいろ付け加えたいこともあったりするので、「増補再録」することとした。

 wikiを見るとミクロス・ロージャ(Miklós Rózsa 1907年4月18日-1995年7月23日)とある。
 ヒッチコックの「白い恐怖Spellbound」(グレゴリー・ペック、イングリッド・バーグマン)や「二重生活」(この映画は見ていない)、「ベン・ハー」で3度もアカデミー賞をとったハリウッドの大作曲家である。ちなみにジェリー・ゴールドスミス(「パットン大戦車軍団」「パピヨン」「スタートレック」)が映画音楽家を志すきっかけになったのが「白い恐怖」だったというような記事を読んだ記憶がある。「白い恐怖」という映画自体はあまりおもしろいものでもないのだが、このテーマ曲はなんとなく聞いたことがあるという人も多いと思う。
↓「白い恐怖」
https://www.youtube.com/watch?v=HIBaGIUbXqI
↓「二重生活」
https://www.youtube.com/watch?v=_UOwFh-ssaI

 イギリス時代に「鎧なき騎士」「バグダッドの盗賊」(YouTubeにアップされている音楽を聞いてみたがあまり印象には残らなかった)、ハリウッドに移ってからはワイルダーのアルコール映画「失われた週末」やヴィンセント・ミネリの「炎の人ゴッホ」、その他「裸の町」「アスファルト・ジャングル」「予期せぬ出来事」「ボヴァリー夫人」など曲の幅も広い。「東京スパイ大作戦 Blood on the Sun」なる映画のスコアも書いていてちょっと興味はあるのだが、見ていない。

 1950年代に入ると「クォ・ヴァディス」「ベン・ハー」「キング・オブ・キングス」「エル・シド」「ソドムとゴモラ」といった当時の大作史劇の音楽を一手に引き受けることになった。私がローザの名前を知ったのも「ベン・ハー」で、以後「ソドムとゴモラ」までの数年がローザの最盛期と言える。
↓「クォ・ヴァディス」
https://www.youtube.com/watch?v=JgF_VrdUXJs
↓「ベン・ハー」
https://www.youtube.com/watch?v=Kt5C9EruZ94
↓「キング・オブ・キングス」
https://www.youtube.com/watch?v=UBTHfmFT5aY
↓「エル・シド」
https://www.youtube.com/watch?v=nCqjq7oN2sg
↓「ソドムとゴモラ」
https://www.youtube.com/watch?v=C9Ue9TebMrY

 映画としては、映画史に残ること確実な「ベン・ハー」はもちろん文句なし。「エル・シド」も合格点だが、「クォ・ヴァディス」「キング・オブ・キングス」「ソドムとゴモラ」についてはいくつか不満がある。それでもローザの音楽はすばらしく、私は、映画を見る都度サントラ盤を買いにレコード屋へ走ったのである(「クォ・ヴァディス」は私が積極的に映画を見始める前の1951年の作品で、この映画だけ劇場で見ていないしサントラ盤も持っていない)。
 大作映画と言えばミクロス・ローザという時代で、さしずめ一昔前なら「アラビアのロレンス」「ドクトル・ジバゴ」のモーリス・ジャール、現在では「スター・ウォーズ」「インディー・ジョーンズ」「ジュラシック・パーク」などのジョン・ウイリアムズといったところだろうか。

 ちなみに同じ頃、大作史劇の音楽を担当した音楽家に「クレオパトラ」「スパルタカス」のアレックス・ノースがいるが(そして「スパルタカス」の音楽はなかなか出来がいいと思うのだが)、ことサントラ盤で聞くにはメロディー旋律が明解で覚えやすくバラエティーに富んでいるローザの方に断然軍配が上がる。ノースの音楽は、映画と共に聞いているとなかなかいいのだが、映像なしの音だけで聞いているとやや単調なのだ。私が、ローザのレコードは次々と買ったにもかかわらず、ノースのレコードは遂に一枚も買っていないのは、その辺りに起因しているのではないかと思う。

 今から30年以上も前の小遣いが月1000円しかないころのサントラ盤=1800〜2000円である。買う方だって、それ相応の覚悟がいる。買えるのはせいぜい半年に1枚である。従って、買ってくると、その1枚を繰り返し繰り返し、寝ても覚めてもレコードが擦り切れるほど聞くのである。
 「映画でボクが勉強したこと」という本の中で清水義範氏が「私は、ベン・ハーとエル・シドの音楽をハミングできた」と自慢しているが、「ハミングできた」と言っても、せいぜいが序曲のことなのだろう。わははははは、チミィまだまだ甘いねえ。私に言わせれば、そんなものは常識であって、自慢でも何でもない。

 というのも私は、「ベン・ハー」「エル・シド」はもちろんのこと「キング・オブ・キングス」や「ソドムとゴモラ」(上に書いたようにこの2作は私はローザの音楽が付いているというだけでサントラ盤を買ったのである。「キング・オブ・キングス」は映像が迫力のある音楽に負けてしまっているため、映画音楽としてはちょっとやかましい感じがしないではないが、サントラ盤として音楽だけ聞くには堂々として実に素晴らしいものである。「ソドムとゴモラ」は映画としてはさらに低評価だが、重低音を効かせた序曲以下悪くない)といったローザ史劇の序曲、メインタイトル、テーマ曲などをご希望があればサントラ盤の順番通りに次々とハミングできたのである。

 「エル・シド」についていえば「序曲」「メイン・タイトル」に始まって「宮廷の音楽」「カラオーラの闘い」「エル・シドと13人の騎士」「間奏曲」(エル・シドマーチといわれる行進曲風の勇壮な曲)から最後の「バレンシアの戦い」までスラスラと出てくるのだから、まさに、人間ジュークボックスと言っていい。ちょっと話が横道にずれるが、「エル・シド」のインターミッションのとき流れる「間奏曲」についてはテレビ放送時省略されてしまうことが多く、これについては以前「幻の『エル・シド』マーチ」という雑文を書いたことがある。
http://www.life-clip.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=47064

 しかし映画音楽をハミングできるなんて言うと、「いったいそれが、何の役に立つのかというのだ。何の役にも立たないじゃないか」という声が聞こえてきそうである。が、違うんだなあ。というのも、当時はビデオなんてものがこんなに早く家庭に入ってくるなんて全く予想もできず、映画というのは、映画館で上映されなくなると見る機会は永久に失われてしまったのである。我々の手元に残されるのは、パンフレットしかない。しかも、パンフレットを売っているのはロードショー館だけで、二番館ではそのパンフレットすら手に入らないのである。そこで、勢いサントラ盤を買うということになるのである。サントラ盤で音楽を聞き、覚え、音楽と共に印象深い場面を思い起こすのだ。

 ただし、名曲と言われているものでも「シェーン」のように「遥かなる山の呼び声」1曲というのは、音楽からは冒頭とラストしか思い出せないのでサントラ盤としてはあまり適切ではない(ちなみに「シェーン」の音楽を担当したヴィクター・ヤングは「エデンの東」「八十日間世界一周」など実に親しみやすいスコアを書いているのだが、記憶に残るメロディーは、いつもその中の一曲だけなんだなぁ。これは、ヘンリー・マンシーニなども同じだ)。

 その点、ローザの音楽はバラエティーに富んでおり、メロディアスで覚えやすい。「ベン・ハー」を例にとれば、勇壮な序曲(後で書くが正確にはメインタイトルのテーマ)はもちろんのこと、キリストの誕生、エスターとの愛のシーン(ほらバックの格子が浮かんでくるでしょ)、捕らえられたベン・ハーが鎖につながれて砂漠を歩く熱砂のシーン、ガレー船(ただ櫓を漕ぐだけで今の監督にあの迫力が出せますか?)、海戦、凱旋マーチ等々、私はハミングと共に鮮やかにそのシーンを脳裏に浮かべることができるのである。映画音楽のアンソロジーに「ベン・ハー」が収録されるときは、だいたいが「序曲」か「愛のテーマ」なのだが、「ユダヤへ帰る」と題された曲も静かだが実にエキゾチックな味わいがあって、私は好きである。

 ということとは別に、オリジナルサウンドトラック盤(外国では略してOSTと言う)のはずなのに、どういう経緯なのか不思議なことに「ベン・ハー」のサントラ盤には、あの有名な「戦車の入場シーン」の音楽が入っていない。
https://www.youtube.com/watch?v=vv7flBVmFgU
 全くもって不可解なことではあるのだが、他にサントラ盤はないのだから「戦車の入場シーン」の音楽は聞くことができない。しかし、聞きたい。私は、3回目の観劇の時には、全神経を集中してそのシーンの音楽を記憶するように勉め、めでたくハミングできるようになったのである。

 以下、細かいこと。
 サントラ盤での「序曲」というのは正確には「メイン・タイトル」とでも言うべきもので、所謂タイトルバックに流れる曲である。映画での「序曲」は映像が出る前に6〜7分程度あり、勇壮というよりは、どちらかというと緩やかな曲である。
https://www.youtube.com/watch?v=dApIMjrn2Vg
https://www.youtube.com/watch?v=Kt5C9EruZ94
 この序曲が静かに終わるとMGMのライオンが吠えていきなりキリスト生誕の場面、その後にレコードでいう「序曲」が始まるのである。私の勘違いかと思っていたが、レーザーディスクで確認できた。

 さらに言えば「キング・オブ・キングス」にしろ「エル・シド」にしろ指揮はミクロス・ローザ自身がとっているのに「ベン・ハー」のレコードだけはカルロ・サヴィーナという人物がローマ交響楽団の指揮をとっている。ところが「サントラ盤」の解説書には「ガレー船」のシーンの音楽指揮をするミクロス・ローザの写真が載っているのだ。ジャケットにオリジナル・サウンドトラックと明記してある「ベン・ハー」のサントラ盤は、本当にサントラ盤なのかという疑惑を私は持ち続けていた。

 その疑問が数十年後のネット社会になってようやく氷解した。
http://homepage1.nifty.com/kotachi/ben_hur.htm
 に「ベン・ハー」の音楽という記述があり、LPレコードの「オリジナル・サウンドトラック」というのは全くの嘘であることがはっきりした。長年の疑問が解けてホッとしている。と同時にカルロ・サヴィーナ指揮・ローマ交響楽団のMGMレコード(私が大枚2000円も出して買ったLP)は詐欺だったことがわかり何とも複雑な心境になったものである。

 ところが、これほど売れっ子作曲家だったミクロス・ローザの名前が(私が見た順で言うと)「ソドムとゴモラ」を最後にパッタリと聞かれなくなってしまったのである。歴史劇が作られなくなった頃と合致するのだが、別にローザは歴史劇の音楽しか描けないわけではない。「白い恐怖」のようなサスペンスタッチの音楽も描ければ、D.リーンの「超音速ジェット機」のような音楽も描けるのである。
 その後、私は、別れた恋人を探すように、映画を見に行った時には必ずMUSIC BY ……を注意深く見るようになった。そのかいあってか、以降2度だけローザの名を見つけることができた。

 1度は「シンドバッド黄金の航海」。
 R.ハリーハウゼンの特撮によるシンドバッド(アメリカでは、シンバッドとなる)ものの第2作で、タイトルミュージックと6本の腕を持つカーリ神との闘いの場面の音楽は記憶することができた。
https://www.youtube.com/watch?v=XABdYac2WKM

 もう1度は「タイム・アフター・タイム」。
 SFの父H.G.ウエルズがタイムマシンで現代にやってきて、切り裂きジャックと闘うというタイムトラベルものの佳作で、この映画のヒロインが、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の第3作でドクと結ばれるおばさんである。映画は思わぬ拾い物といったところだが、音楽としてはとりたててどうこういう出来ではない。従ってハミングもできない。が、この映画がミクロス・ローザの名前を見た最後の映画になってしまった。
https://www.youtube.com/watch?v=T_PWaZLo298

と思っていたら、その後、ビリー・ワイルダー晩年の佳作「悲愁(フェードラ)」もミクロス・ローザの音楽であることを、ビデオで見ていて知った。これもほとんど記憶には残らない音楽だったが、「タイム・アフター・タイム」とこの「悲愁」のどちらかがローザ最後の映画音楽になるのではないかと思う。

 と、断定的に書いたすぐ後にまたまた新事実が出てくるところに、私の調査の杜撰さがあるわけである(^^;。

 「タイム・アフター・タイム」か「悲愁」がローザ作曲の最後の映画だろうと書いた数年後、「スター・ウォーズ ジェダイの復讐」の監督リチャード・マーカンドの「針の眼」というまあ可もなく不可もないスパイ映画の音楽をローザが作曲しているのを知ってしまったのだ。この映画はそのかなり前にビデオで見ていてクレジットも見ているはずなのだが、全く気がつかなかった。これが1981年なので(「タイム・アフター・タイム」は1979年)最後の作品の可能性が高い。

 と書いて、さてこれで終りと思っていたら「スィーブ・マーティンの四つ数えろ(ハメットの「マルタの鷹」を映画化したハードボイルドの傑作「三つ数えろ」のパロディ。私は見ていない)」のスコアを書いていてこれが1982年とwikiにある。ハワード・ホークスの作品リストから傑作「ピラミッド」が抜けているようなwikiの記述を私はあまり信用していないのだが、これが最後かな?
https://www.youtube.com/watch?v=x2efDnLZjsk
(いや、この後にまだこんな映画のスコアを書いているぞと知っている方がいたらコメントいただきたい。)

 いずれにしても、映画音楽というものの素晴らしさを教えてくれた楽聖として、ミクロス・ローザにはここに再度感謝したい。さて、久しぶりに「ベン・ハー」の音楽でも聞いてみるか[わーい(嬉しい顔)]
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水木しげるさん追悼 [映画・文学・音楽]

 水木しげるさんが亡くなりました。根拠などないのですが、なんとなくこの人は死なないんじゃないかと思っていたので、ちょっと驚きです[もうやだ~(悲しい顔)]
http://www.mizukipro.com
http://www.asahi.com/articles/ASHCZ5K6YHCZUCLV012.html
 私が水木しげるさんの本を最初に読んだのは貸本の「化烏(化鴉?)」。これは後の東宝映画「マタンゴ」の原型のような話で、なぜか主人公は烏に変身し家に戻ってくるのですが烏の鳴き声がうるさいと息子に空気銃?で撃たれてしまうという奇妙なまんがでした。その少し後に読んだ「夜の草笛」などの時代劇怪談はあまりおもしろくなかったのですが、「墓場鬼太郎シリーズ」はおもしろかった。子供心に奇妙な恐ろしさが感じられました。今にして思うとバックグラウンドに流れている「死」というものにたいする不安、恐怖というものだったんでしよう。
 「ゲゲゲの鬼太郎」になってからは死のイメージはほとんどなくなり、鬼太郎も悪い妖怪と戦う正義の味方になってしまったんですが、「墓場」の鬼太郎は小学校に通っているのにタバコ[喫煙]は吸うはコーヒー[喫茶店]が好きで喫茶店に入り浸っている完全な「不良」[たらーっ(汗)]。喫煙を咎めると「人間ならね」なんて言葉が返ってきます。で、下手に逆らうと地獄に流されてしまうという怖い存在でそれがまた魅力でした。あと、どうでもいいことですが、「墓場」の猫娘は「ゲゲゲ」の猫娘と比べてずっとかわいくて美人です。
 その後は、「ガロ」や「ビッグコミック」のものを時々読む程度でしたが(白土三平の「忍法秘話」のパロディー「忍法屁話」なんて短編があった)、本屋で偶然見つけたのが「河童の三平」復刻版。これは抜群におもしろかった。「三平」も後のものは悪魔や妖怪と戦う正義の味方ですが、原本の三平はしみじみとした味があり、読み終わって何とも言えない感動が心に残ります。水木まんがには、戦争体験からくるものでしょう、常に「死」のイメージが基底音としてずーっと鳴り響いていますが、「三平」ではその死のイメージが詩にまで昇華されています。今でも私はこの「河童の三平」が水木まんがでいちばん好きです。「悪魔くん」も復刻版を読むとこの世に千年王国をもたらそうとする悪魔のような天才少年の話で不思議な魅力がありますが、悪魔くんも後のものは正義の味方になって悪と戦うというつまらないものになってしまいました。
 つまり、鬼太郎、三平、悪魔くんとも私の好きな暗いイメージのときは壊滅的に売れず、正義の味方になって爆発的に人気が出たわけですが、大衆(とくに子ども)受けということを考えると仕方ないことなんでしょう。そんな一般的な人気が出てからの作品を否定する気はありませんが、講談社漫画賞を授賞した「テレビくん」など私にはホントにつまらないものに思えました。
 水木さんの「本音」というか「味」が色濃く出ているのはやはり元の貸本版でしょう。これらオリジナル版は今では角川文庫や筑摩文庫などで復刻されているので、未読の人にはぜひ読んでもらいたいと強く薦めておきます(とくに「河童の三平」)。
 妖怪物以外で欠かせないのが「総員玉砕せよ!」「昭和史」の2作。上に書いたように鬼太郎などが正義の味方になって私にはつまらなくなってしまい、「もう水木さんも終わったな」と思ってい頃、突如として出た傑作です。水木さん、全然終わってなかったです。済みませんでした、私の早とちりでした。もう遅すぎるかもしれませんが、この場を借りて謝っておきますm(__)m。
 戦争で片腕をなくしている水木さんだけに、普段ひょうひょうとしているイメージのある水木にしては珍しくこの2作には強い思い入れが感じられます。戦争の最大の犠牲者は死んだ人たちです。そして、死者は何も語りません。生き残ったのは単なる偶然です。だからこそ、水木さんの作品や新藤兼人さんの「一枚のはがき」などには、生き残った自分は死んだ人たちの分までも戦争というものを語らなければならないという義務感のようなものが感じられます。「総員玉砕せよ!」を読んだらあまりの壮絶さに「真空地帯」「野火」「ビルマの竪琴」「人間の條件」などそれまでに読んだ戦争に関する小説が一瞬に吹っ飛んじゃいました。水木さんは、ただの妖怪漫画家ではない、いや、妖怪漫画家としてももちろんすばらしいのですが、そういった枠を超えた作品も生き方もすばらしい作家でした。合掌。
 ・・・と書いてきて、水木さんには人物伝というジャンルもあり「近藤勇」と「ヒットラー」の2作にはとくに感心したことを思い出しました。「ヒットラー」などぜひ安倍独裁者に読んでもらいたいと思いますが、「頭の良さ」では歴代総理の中でも屈指の人だけに、理解できますかねえ[わーい(嬉しい顔)]
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(以下の写真は、以前、富士急ハイランドに家族で行ったときコンデジで撮ったものです)
↓鬼太郎の家
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↓鬼太郎(左)猫娘(右)
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↓ねずみ男
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↓ねずみ男(左)猫娘(右)
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↓砂かけ婆
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↓子泣きじじい
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↓塗り壁
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………………………………………………………………………………………………………………………………
★1兆円以上使って収入が6億円ですか。民間なら間違いなく潰れていますね。誰か責任をとった人いるんでしょうか。それにしても電力を作るための装置が動いてもいないのに毎年100億円以上の電気を消費するとは、さすがの文殊菩薩様も見抜けなかったと思いますよ。
http://mainichi.jp/select/news/20151202k0000m040157000c.html

★安倍独裁政権がよく使う「責任野党」についての解説です。なかなか興味深い記事です。
http://mainichi.jp/shimen/news/20151202dde012010002000c.html

★こういう記事を読むとつくづく日本に「表現の自由」「報道の自由」はないと思いますね。
http://news.infoseek.co.jp/article/shupure_57661/
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追悼 : ダニエル・キイス [映画・文学・音楽]

キイス.jpg
 作家のダニエル・キイスさんが亡くなりました。
http://mainichi.jp/select/news/20140618k0000e060179000c.html
 多重人格をあつかった「24人のビリー・ミリガン」などもありますが、何と言っても代表作は「アルジャーノンに花束を」でしょう。その「アルジャーノン」には短編と長編とがあり、先に書かれたのは短編で、人間関係などふくらませたのが長編。長編も読んで納得の佳作ですが、短編はSF短編史上ベスト3にまちがいなく入る傑作です。
 私は、この傑作短編を高校生のとき、SFマガジンの一周年記念号で読みました。残念ながらリアルタイムではなく、何年か後にバックナンバーを注文してそれを読んだのです(SFマガジンに在庫のあるバックナンバーリストが載っていました)。
 といっても、わざわざバックナンバーを取り寄せたは「アルジャーノン」目当てではなく、ハインラインの「宇宙の戦士」(映画「スターシップ・トゥルーパーズ」の原作)を読むためのものでした。3回連載なので一週年記念号の2月号から3月号、4月号と3冊注文しました。届いて最初に読んだのは、もちろん「宇宙の戦士」です。しかし、この連載は実は詐欺のようなもので、なんじゃこりゃあと言いたくなるような1部訳・抄訳だったのです(後に完訳の文庫を読んだが傑作と言えるほどのものでもなかった。あのときどうしてそんなに読みたかったのだろう。謎だ)。
 本来なら発行元の早川書房に抗議電話の一つも入れたいところですが、そうしなかったのはひとえに一周年記念号に載っていた「アルジャーノンに花束を」のおかげです。
 いやあ、感動しましたねえ。
 話は、発達障害のチャーリイ・ゴードンがある手術によって天才になるのですが、やがて・・・、というある意味よくあるお話。アルジャーノンとはチャーリイに先だって同じ手術を受けた実験用のマウス(ハツカネズミ)の名前。話はチャーリイの日記(報告書)の形で進むのですが、稲葉由紀さんの名訳もあってラスト近くでは思わず目頭が熱くなりました。授業中、先生に隠れて読んでいたのでこれには本当に困りました。よい子は、くれぐれも真似しないように。
 あれから半世紀(←きみまろかっ!)。
 こういう名作は読んで感動すればいいので、分析は野暮だと知りつつ1点だけ分析しておくと、この作品の成功の何割かは、天才が天才らしく描けているところにあると思います。天才をそれらしく描くのはとてつもなく難しく、ドストエフスキーあたりの天才をもってこないと読者を納得させる天才を造型できないのですが、それをキイスはある程度成し遂げたんですから、たいしたものです。ですから、その後の展開での「落差」が大きく、読者をより感動させたのでしょう(ネタバレしないように書いています)。
 ダニエル・キイスは決して多作な作家ではありませんし、極論すれば「アルジャーノンに花束を」1作だけの作家と言っていいかもしれません。しかし、これだけの名作が書けたのですから、「以て瞑すべし」とあえて書いておきましょう。
 「ヒューゴー賞傑作選」というヒューゴー賞受賞の短編アンソロジーを組んだ、自身著名なSF作家でもあるアイザック・アシモフは各短編ごとに紹介と感想を書いていますが、「アルジャーノンに花束を」のところではこんなエピソードを披露しています。授賞式のときあの「自信家」のアシモフが、殊勝にもキイスにこう尋ねたのです。
「どうしてこんな傑作が書けたんですか?」
 以上、「けいかほーこく」と合掌。

 「現在迷走中」に「典型的B級映画『メガシャークVSジャイアントオクトパス』」アップしました。ま、アサイラム社の映画ですから細かいことを言ってはいけません。
http://tcn-catv.easymyweb.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=20517
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ピーター・オトゥール追悼 [映画・文学・音楽]

 ピーター・オトゥールさんが亡くなられました。
http://www.cnn.co.jp/showbiz/35041434.html
 81歳だということなので、男性の平均寿命からするとまあ平均よりちょっと長く生きたかなといったところです。確か去年、引退宣言をしたと思うのですが、すでになんらかの兆候があったのでしょうか。
 ピーター・オトゥールといえば、イントロデューシングとして紹介された「アラビアのロレンス」の印象があまりに強く、最後までそのイメージがつきまとったわけですが、「ペケット」のヘンリー2世役でリチャード・バートンと渡り合った演技なども印象に残っています(そういえば「冬のライオン」でもヘンリー2世を演じていましたね)。
 ウイリアム・ワイラーの佳作「おしゃれ泥棒」でオードリー・ヘプバーンの相手を務めたひょうひょうとした演技もいい味出していました。「チップス先生さようなら」のチップス先生、ミュージカル「ラ・マンチャの男」のドン・キホーテ、「ラストエンペラー」の家庭教師なども悪くなかったです。「ラ・マンチャの男」など地声でちゃんと唱っていたり、さすが舞台出身だけのことはあります。
 しかし、「アラビアのロレンス」であれほどの名演技をしたのに(候補にはなったものの)受賞したのはグレゴリー・ペック。グレゴリー・ペックとしてはがんばった大賞だったのですが、これはもともと下手な人がやっと普通の演技ができたといった程度のものでやはりオトゥールに受賞させたかったと思います。ついでに言えば助演男優賞はオマー・シャリフ、脚色賞はロバート・ボルトが候補にあがっていたものの落選。助演男優賞はアンソニー・クインやアレック・ギネスにもあげたいくらいのものでした。アカデミー賞はときどきこういう意味不明の結果が出ることがあるんですね。だいたい「アラビアのロレンス」の受賞が7部門というのはどう考えたって少ない。上の3部門を加えて計10部門の受賞とするべきだったのではないでしょうか。

↓「アラビアのロレンス」予告編
http://www.youtube.com/watch?v=-tZEfARQNbU
ロレンス.jpg
★全編を見たい人はこちら。
↓PART1
http://www.youtube.com/watch?v=RQ33gYBFDnE
↓PART2
http://www.youtube.com/watch?v=aqWHiLI_3AM

 「アラビアのロレンス」については以前「現在迷走中」にも書いたことがあるのでそれを(リンクではなく)再録して、ご冥福をお祈りします。

 封切りの半年も前から発売されていたサウンドトラック盤のLPを買い、毎日のように聞いていたので、漏れてくる音を父も聞いていたのだろう。家族でどこかへ行くなどということはめったにしなかった父が珍しく「みんなで見に行こう」と言い出して実現したものである。
 私は高校生になっていたが、「全館指定席」(「全席」ではなく「全館」と記されていた記憶がある)というのが、まず「大作」というイメージをかきたてて上映前からワクワクしていた。実は、このロードショーではその後の2番館やリバイバル上映では見られないある素晴らしい仕掛けがあった。
 というのも、この映画は画面が出る前にあまりにも有名な序曲が5分ほどのあるのだが、序曲が始まると同時にスクリーンに「第一次世界大戦の頃……」という当時の中東情勢を解説する文章が青いカクテルライトと共にくっきりと浮かび上がったのである。トーマス・エドワード・ロレンスといっても日本では全くといっていいほど知られておらず、ほとんど何の前知識もなく、ただ大作で出来もいい、という評判だけで見に来た人間にとって、これは実にありがたいものだった。それにただ序曲を流しているだけよりも、第一雰囲気がある。こういうことをサービスと言うのである(ちなみに二番館のオーモン劇場では暗くなって序曲が流れ出すと当たり前のことだが映像が出ないので観客が騒ぎ出し、仕方なく明るいままで序曲を流し、序曲が終わるとともに場内が暗くなって映画がメイン・タイトルのシーンから始めた)。モーリス・ジャールの映画史に残る音楽の素晴らしさについては、すでに書いたので繰り返さない。
 砂漠の美しい景色から始まるのかと思ったら、いきなり主人公が死んでしまうのにも驚いた。が、よく考えてみると何度もオートバイの手入れをしていることでロレンスの神経質な側面を知らせ、オートバイのスピードを調子に乗ってぐんぐん上げ、事故で死んでしまうというのは、オレンスとして慕われ、砂漠の英雄と持ち上げられ、失意のうちに帰国するというロレンスのアラビアでの行動をあらかじめ提示していると言えないこともない。さらに葬式のシーンでロレンスに対する評価は様々で、そういう複雑な部分もある人間だったのだ、とわかる。名人ロバート・ボルトならではのうまいシナリオである。
 トルコ軍の飛行機による襲撃にあったファイサル王子(アレック・ギネス)が、がっくりとうなだれ、悄然として顔を上げると煙が晴れてそこにまるで救世主のようにロレンスがいる、というシーンなど画面展開がうまいので特に印象に残る。ロレンスが白い服を着て自己陶酔のように走るとカメラもそれにつれて移動する、すると画面の中に突然アウダ・アブタイ(アンソニー・クイン)が現れるシーンなども映画の教科書に載せたいほどうまい。
 とにかくこの「アラビアのロレンス」という映画は、構成の確かさ(とくに前半のテンポがよい)、映像の美しさ、音楽のよさ、俳優たちの名演(この時新人だった主役のピーター・オトゥールはじめ、アレック・ギネス、アンソニー・クインら実にそれらしい人間がそれらしい役をやっている)、ネフド砂漠越えの緊張感、アウダの陣地から出陣など、そのスケールの大きさからいっても、間違いなく映画史に残る映画である。私が選ぶベストテンでは間違いなく上位に入る。
 誉めだしたら切りがないが、もう一つ挙げるとしたら、やはり前半のクライマックスともいえるアカバの町を攻撃するシーンだろうか。アカバの町へ侵入して行くロレンスたちからカメラがずーっと移動してくると海に向けられた大砲が写り(観客は、アカバの大砲が海に向けられており、砂漠にの方には向けられないことを、すでに知っている)その向こうに青い海が見える場面は、茶色い砂漠のシーンが続いた後だけに思わずはっと身を乗り出させるくらいに美しい(注・今回-2013.12.16-このシーンをあらためて見直してみたら大砲の台座の右下、つまり画面の右下のところに洗濯物がいろいろ干してあるのに気がついた。つまり、トルコ軍はそれほど油断していたというわけだ。こんな細かいところまできちんと目がいきとどいているのは、本当にすごい)。
 「ロレンス」のこのシーンや「ライアンの娘」のパラソル落下シーンや森でのメイクラブのシーンなどデビッド・リーンは本当に凄い。印象に残るシーンというとヒッチコックやキューブリックの映画がよく引き合いに出されるが、全然負けていない。脱帽するのみである。
 3時間半を超える長編であるが、何度でも見たい名画である。そんな人はまさかいないと思うが、この映画を見ていないで映画フアンだという人がいたら、その人は間違いなく嘘つきである。そういう人とは付き合わないほうがいいし、付き合いたくない。少なくとも私は、そんな人と映画の話はしたくない。
 ピーター・オトゥールは、この後リチャード・バートンと共演した「ベケット」やオードリー・ヘプバーンと共演した「おしゃれ泥棒」「なにかいいことないか子猫ちゃん」「チップス先生さようなら」「将軍たちの夜」「ロード・ジム」「ラ・マンチャの男」、そして「ラスト・エンペラー」の先生役などに出たが、遂にロレンスのイメージを突き崩すことはできなかった。
 それほどのハマリ役だったと言える(実際のロレンスは、小男だったそうで、ペンギンブックスに出ている写真を見ると当然のようにオトゥールほどかっこよくない)。しかし、ロレンスのイメージから抜け出せなかったからといってダメな役者と決め付ける気は全くない。生涯で映画史に残るこれほどの名作に主演でき、それを立派にこなしたことをむしろ祝福したいと思う。

 やはり最後はこれで締めくくりましょう。「ラ・マンチャの男」のエンディングシーン「見果てぬ夢」です。ちなみにこの映画、ちょっとだれるところがあるのですが、エンディングは最高に気に入っています。この歌とともに合掌したいと思います。
↓「ラ・マンチャの男」より「見果てぬ夢」
http://www.youtube.com/watch?v=RfHnzYEHAow

※おなじものを「現在迷走中」にもアップします。
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訃報・藤圭子さん [映画・文学・音楽]

 いやあびっくりしました。それも自殺とは・・・。管理人の世代はちょうど藤圭子さんの登場をリアルタイムで見ているわけで、私もご多分に漏れず後に結婚することになる(その後離婚)藤圭子と前川清がそれぞれLPレコードの片面ずつを分けあった「演歌の競演」というレコードを買いました。「私が男になれたならー、私は女を捨てないわ・・・」今でも空で唱えます。結婚離婚を繰り返し、最後は30代の男性と同居していたとか。暗いイメージは作られたものだったのでしょうが、私生活は本当に暗かったのかもしれません。合掌。
レコード.jpg

↓新宿の女(デビュー曲)
http://www.youtube.com/watch?v=f9QsJo-j17c

↓女のブルース
http://www.youtube.com/watch?v=sSYvZAgULus

↓圭子の夢は夜ひらく
http://www.youtube.com/watch?v=6SpElrC3438
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ううむ・・・残念!「黒部の太陽」 [映画・文学・音楽]

 風邪が長引いているようだが、大丈夫か? というメールを2通もいただきました。ありがとうございます。ほぼ治っているんですが、最後のチョイがまだということです。映画を取りやめたのはどちらかというと他人にうつしてはいかんなという色彩の方が強いのでご心配なく。

 「黒部の太陽」という映画があります。先年、スマップ香取を主演につまらないテレビドラマが放送されましたが、映画のほうはそれなりの出来で学生時代に行った劇場はけっこう満員でした。ところがその後、テレビで放送はされない、ビデオ化もされない・・・いったいどうなってしまったんだろうと思っていたら、去年になってNHK-BSでようやく放送されました。が、放送されたのは140分の短縮版。本編は196分ですからなんと1時間近くもカットされているわけです。それでテンポがよくなったという部分は確かにありますが、人間関係がよくわからなくなってしまった部分も多く、ちょっと残念な結果になってしまいました。
http://tcn-catv.easymyweb.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=14066
 で、なんとか完全版が見たいものだと思っていたら全国チャリティー上映会というのがあり、CATVの懸賞に応募したら見事に当選。
黒部招待券.jpg
 12/8がその上映会なので楽しみにしていたのですが[わーい(嬉しい顔)]、どうも風邪が完全に抜け切りません。他人にうつしてしまうのも心苦しいし、3時間半も椅子に座っていて風邪が悪化しないかという懸念もあります。当日の朝までどうしようか迷ったのですが、結局、断念することにしました(せっかくのペア指定席券だったのに、私も奥様も風邪完治せず[バッド(下向き矢印)])。
 残念。[もうやだ~(悲しい顔)]
 来年にはDVDが出るという噂もありますし、そうなればテレビ放送もされるでしょうから、それまで待つことにします。
名称未設定 1.jpg
↓予告編
http://www.youtube.com/watch?v=xzddbMpoajE
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ピエール・ブーレーズの指揮を見て [映画・文学・音楽]

★今日のブログには、YouTubeへのリンクが数多くあります。また、リンク先の映像を見ないことには私が何を言っているのかわからないし、いちいちリンク先の映像を見るのには時間がかかります。動画がうまく再生できない古いパソコンの方や忙しい方はスルーしてください。m(__)m

ブーレーズ.jpg
 ピエール・ブーレーズといえば20世紀を代表する作曲家・指揮者。とくにバルトークやストラヴィンスキー、マーラーなどの指揮には定評のある人です(まあ、バイロイトのワーグナー「ニーベルングの指環」には驚きましたが、あれはブーレーズの音楽に驚いたというよりも、パトリス・シェローの演出に驚いたということで)。冷静かつ精緻な分析による理知的な指揮で、まあそこが物足りないという人もいるようですが、私はけっこうお気に入りの指揮者です(といっても、レコード、CDで聞くだけでコンサートに行ったことはありません。その程度のフアンです(^^;)。先年、「京都賞」を受賞したので知っている人も多いと思います。
 で、そのブーレーズの定評のあるストラヴィンスキー「火の鳥」の映像をYouTubeで見つけたのでさっそく聞いて(見て)みました(ただし、残念なことに冒頭の部分が入っていない(^^;)。ブーレーズ指揮の音楽はFMやLP、CDなどでかなり聞いているつもりですが(ファリャの「三角帽子」なんてものまで聞いた)、その指揮をする姿を見るのは、初めてのことです。イメージ通りの指揮ぶりで、一般的な「火の鳥」とはちょっと違うように聞こえる部分もあるのですが、おそらく綿密に楽譜を分析・理解した結果なのだろうと思います。(^^)/
http://www.youtube.com/watch?v=4x0fBIHR8wc&feature=related
 いいですねえ。素晴らしい。ただし、あくまで素人の感想ですが。(^^)/
 もひとつ「春の祭典」
http://www.youtube.com/watch?v=a1tn7WJ9lRc&feature=related
 こちらも、絶品ですな。
 YouTubeの画像は著作権を無視しているものも多く、安心していると速攻で削除されてしまうことが多いので、見つけてすぐに(不完全な「火の鳥」も含めて)ダウンロードしました。
 ただ、音楽は申し分ないと思うのですが、実は、映像を見ていると、何か変だなーという気がするのです。で、何回か見直して、「あ、そうなんだ」とようやくその原因に思い当たりました。
 上の2つの映像を見て、何に「変だなー」という気がしたのか、わかりますか?
 わからない人は、次のズービン・メータ指揮の映像を見てください。
http://www.youtube.com/watch?v=dIPD1WoLheY&feature=fvwrel
 そう。
 違いがわかりましたよね?
 ズービン・メータは当たり前のように暗譜で指揮しているのに、ブーレーズは楽譜を置き、指揮棒を持たずに指揮をしているのです。最近では暗譜で指揮をする指揮者が圧倒的に多いのに、ブーレーズほどの名指揮者が楽譜を置いて指揮をしているのです。なんとなく暗譜で指揮ができない指揮者は2流だという(根拠のない)先入観を抱いていた私には、これはかなりの驚きでした。
(実は、もう1つ不思議に思ったことがあるのですが、演奏スタイルとは直接の関係はないので、このことは最後に書きます。)
 暗譜で指揮をする代表的な指揮者といえばカラヤンで、足はほとんど動かさず、上半身だけで流れるような演奏しています。キザと言えばキザ。ナルシストの自己陶酔型指揮と言えないこともないのですが、これがまたスタイリッシュにピタリと決まっているのが何とも憎いですなぁ。
http://www.youtube.com/watch?v=qni4kcS_l7k

 歌謡曲の演奏程度ならまあわかるのですが、長大な交響曲を暗譜でやるのには相当な苦労と努力が必要だと思われます(主旋律だけを覚えていればいいというわけではないですから)。いったい苦労して暗譜で指揮をする必要があるのだろうか、と天の邪鬼の私としてはすぐに考えてしまいます。昔は、間違いなく楽譜を見ながら指揮をしていたはずですから、誰かが始めたはずです。
 YouTubeにアップされている動画を次々と見ていったところ(暇ですな)、あのトスカニーニが暗譜で指揮している映像を見つけました。
http://www.youtube.com/watch?v=N6K_IuBsRM4
 トスカニーニが暗譜なら、フルトヴェングラーはどうだろうと調べてみると、こちらも暗譜で指揮をしていました。
http://www.youtube.com/watch?v=CBeMGGN-U0c
 確かに暗譜で指揮をするには、曲を今まで以上に知り尽くす必要があるかもしれません。また、いちいち楽譜をめくらなくてもいいので指揮の自由度が高く、目がいきとどくということもあるかもしれません。それとも、「巨匠」がやっているのを見て「そうしなければならない」と思って、真似したのでしょうか?
 なんとなく、暗譜で指揮ができない指揮者は2流だという風潮さえあります。
 しかし、YouTubeの映像をいろいろ見ていると、知る人ぞ知る「神様」クナッパーツブッシュは、ちゃんと楽譜を置いて指揮をしていました。以前、何かの本で「なぜ暗譜で指揮をしないのか」と聞かれ、「楽譜が読めるからね」と答えたというエピソードを読んだ記憶があるので、まあ当然でしょう。ただし、置いてある楽譜をめくってはいますが、あまり見てはいませんね。暗譜などという「くだらない」ことに精力をつぎ込むのなら、もっと他に学ばなければならないことがあるだろう、という「神様」からのご宣託なのかもしれません。
http://www.youtube.com/watch?v=rSDTAYYe4lc

 それにしても、くどいようですが暗譜で指揮するカラヤンは、確かにカッコイイ。バーンスタインも暗譜でやってますが、これもカッコイイ。
http://www.youtube.com/watch?v=ogJFXqYEYd8
 世の指揮者連中は、やはりカッコヨサを求めて暗譜に走るのでしょうか?
 まさかね?
 巨匠カール・ベームも暗譜ですが、決してカッコヨクはありません。
http://www.youtube.com/watch?v=F1qASfzTAfQ&feature=related
 まあ、考えてみればこちらはあくまで「音楽」を聞きたいわけで、指揮者の格好や暗記力のすごさを見たいわけではないですから、気にするほうがおかしいのかもしれません。
 というわけで、暗譜=カッコヨサというわけでもないようです。先に例をあげたバーンスタインもハイドンは楽譜を置いて指揮をしています。
http://www.youtube.com/watch?v=-58ne2o95rA&feature=related
 ハイドンは難しいのでしょうか?
 という疑問はともかくとして、とくに暗譜にはこだわっていないようで、曲によって使い分けているのでしょう。正しいと思います。何が何でも暗譜にこだわって指揮をしようとするのは、音楽で勝負できない2流の指揮者なんでしょう?

 あまり意味のない雑文になってしまいました(^^;。ついでに、どんな指揮者がどんな指揮をしているのか、いろいろと映像を集めてみました。
 リッカルド・ムーティは楽譜を置いて指揮をしています(指揮棒はあり)。これほどの指揮者ですから決して楽譜を覚えられないから置いているわけではないでしょう。カッコイイです。
http://www.youtube.com/watch?v=kY5IApvNM80&feature=related
 クラウディオ・アバドは、暗譜。
http://www.youtube.com/watch?v=kOTvLSK2Awk
 サヴァリッシュも暗譜。
http://www.youtube.com/watch?v=4TNfFwUZ71g&feature=related
 幻の指揮者と言われた(録音が極めて少ない)チェリビダッケも暗譜。
http://www.youtube.com/watch?v=bf6S6CrbRF4&feature=relmfu
 90歳を過ぎても「現役」だった朝比奈隆も暗譜でした。
http://www.youtube.com/watch?v=0HoyviEj6BA
 小澤征爾は、暗譜。指揮棒なし。
http://www.youtube.com/watch?v=llaNjb2fs8I&feature=related
 踊りまくる指揮者の双璧は、エサ=ペッカ・サロネン(楽譜あり)と、
http://www.youtube.com/watch?v=Gi16suM21jQ
 岩城宏之(暗譜)でしょう。
http://www.youtube.com/watch?v=PSyoi0EGYBw
 最近話題のグスターボ・ドゥダメルも若いだけあって動きますねえ。暗譜はともかくとして指揮台から落ちないかと心配になります(上のサロネンのときのように指揮台の後ろに転落防止の柵が必要なのではないでしょうか)。まあこれくらい動いてくれると見ているだけでも、楽しめます?
http://www.youtube.com/watch?v=hPSibBSI6Ak
 女性の指揮者は松尾葉子さんくらいしか知らないので探してみたら動画ありました。ちゃんと楽譜置いてやっています。(最初に「Sibelius:Finlandia」と出ているのになぜかそのあとの日本語字幕で作曲・グリークと出るのはご愛嬌(^^;)
http://www.youtube.com/watch?v=5yj0to_XNoQ
 ざっと有名どころをひろってみたのですが、やはり暗譜のほうが多いようです。

★最後に私の感想
 確かに「暗譜」というのは見る人を驚かす効果はあります。人によってはカッコイイです。が、人間なんですから、フッと記憶が飛ぶということもあるはずです(岩城宏之は岩波新書「楽譜の風景」で、暗譜で指揮していた「春の祭典」が止まってしまった話を「感動的」に書いています)。そんな万一のために、やはり楽譜を前に置いて指揮するというのが正道だと思うのですがどうでしょうか。だいたい、暗譜で指揮している人の何割りが、その楽譜をきちんと書けるのでしょう? 多分、10%、いやもっと少なくて1人か2人しかいないかもしれません。ブーレーズという人は、そうした暗譜の危うさ、いいかげんさきちんとわかっていて(というか、ブーレーズなら書けるんじゃないかとも思えるんですが)楽譜を置いているのではないか、というのが私の感想です。
(「もう1つの不思議」について。基本的に指揮者の服装は、燕尾服に白い蝶ネクタイだと思っていたのですが、ブーレーズは黒い蝶ネクタイをしています。楽団員は普通に白い蝶ネクタイなので、差別化をはかったのでしょうか? 蝶ネクタイの白と黒に意味があるのか、こうした服装に関しては全く知識のない私にはよくわかりません。そう思って上に貼った動画のURLをいろいろと見直してみたら、トスカニーニなど古いものはともかく、バーンスタインが白い上着を着ているのにびっくり。黒い蝶ネクタイと胸ポケットからのぞかせた黒いハンカチが憎らしいほど決まっています。しかも、楽団員の服装までバーンスタインに合わせて服は白、蝶ネクタイは黒です。ショースタコーヴィチ交響曲第5番は、この色調のイメージだということなのでしょうか?
http://www.youtube.com/watch?v=ogJFXqYEYd8
それとも指揮者やオーケストラは、演奏会場や演奏時刻などによって服装を変えるものなのでしょうか???)

 おまけ。「のだめカンタービレ」の千秋先輩。さすがに楽譜あり。
http://www.youtube.com/watch?v=scxxoiHaWX8&feature=related
 もひとつおまけ。こんな指揮者もいました。小澤征爾と同じで、暗譜で、指揮棒なしです。(^^;
http://www.youtube.com/watch?v=0wXPgf02wRY&feature=fvwrel
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バレリーナは体力だ [映画・文学・音楽]

 昨夜は、そこそこ雨が降っていましたが、朝からいい天気です。[晴れ]
 どうでもいいことなんですが、昼に見たら総アクセス数が70万を突破していました(703000ほど)。おおっ!皆様のおかげです。だから、どうってことはないのですが(^^;、とりあえずご報告まで。m(__)m

 少し前の話だが、ドラマ「のだめカンタービレ」の影響なのか、ベートーヴェンの交響曲第7番のCDが売れているという話を聞いたことがある。ドラマで流れるのは第1楽章の軽快な部分なのだが、続けて第2章のメロディアスな部分など聞けば(古くは「未来惑星ザルドス」のエンディングにも使われた)、「クラシックも悪くないもんだ」と思うのは自然である。
 私も、たいしてクラシックに詳しいわけでもないのだが、それでもクラシック音楽が聞きたくなるときがある。ベートーヴェンの3、5、6、7、9、モーツアルトの40、41、チャイコフスキーの6、ピアノ協奏曲、バイオリン協奏曲、ブラームスの1、4、ドヴォルザークの8、9、マーラーの1、ブルックナーの4などメジャーな交響曲・協奏曲などが中心だ。ある意味、どれもクラシックの入り口とも言うべき有名な曲ばかりである。(^^;
 そうした有名曲の中でもとくによく聞くのはストラビンスキー。
 そして、有名な「ペトルーシカ」「火の鳥」「春の祭典」の3つの中での、最もお気に入りは、「春の祭典」である。 この曲は、ピエール・ブーレーズ&クリーヴランド管弦楽団のものが評価が高いようだが、カラヤンのものも、バーンスタインのものも、ハイティンクのものも、小澤征爾のものも、あるいは以前テレビで見た岩城宏之&N響のものもそれぞれる味があって悪くない(というか、よほどの落差がないと私の耳では善し悪しの違いが聞き分けられないのである(^^;)。クラシックに無縁の人でも、ディズニーの「ファンタジア」の中で取り上げられているので一度くらいは聞いたことがあるはずである。ただし、ストコフスキー&フィラデルフィア管弦楽団の演奏はひどい。上記演奏と比べてこれくらいの落差があると、私の耳でも聞き分けられるのである。
http://www.youtube.com/watch?v=-gZbMOq_Ge8&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=UGdK9jpn19w&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=M16zasqydUE&feature=related
 ところで、この「春の祭典」は、言わずと知れたバレエ音楽である。
 が、テレビで放送されるのは、演奏会のものばかり。
 少なくとも、私はテレビで「春の祭典」のバレエを見たことがない。レコード(CDと言わず、レコードと言ってしまうあたりに歳がバレる(^^;)のジャケットにはバレエの様子が印刷されているものもあり、
0春の祭典.jpg

 せっかくのバレエ音楽なのだから、どんなバレエの振り付けになっているのか見てみたいと長年思っていた。それが、インターネット時代になって、ついに実現したのだ。この点だけは、いい時代になったと思う。
 YouTubeで検索してみると、「春の祭典」のバレエの舞台の映像がいくつもアップされていたのだ。やはりバレエといっしょに聞くと、音楽だけのときとはまた違った趣があってなかなかに楽しめた。また、指揮者による演奏の違い以上に、振り付けには完全に別物と言っていいほどの大きな違いがあり、驚いたりもした。ただ、どの振り付けを見ても共通して感じられたのは、
 「バレリーナに必要なのは体力だ」ということ。
 天才ニジンスキーのちょっと民話的な雰囲気のある振り付けを見ても、よく体力がもつものだと感心してしまうが、
http://www.youtube.com/watch?v=-uKMkmeGx1I&feature=related
1ニジンスキー.jpg
 これが現代のピナ・バウシュの振り付けになるとさらにすごいことになり、おっぱいまで出して踊り狂うプリマのお姉ちゃん大丈夫なのかと心配してしまう。倒れたまま、同じ角度でずーっと腕を上げている男性も大変だ。
http://www.youtube.com/watch?v=m-NzK0Gg17g&feature=related
2ピナ.jpg
 ベジャールの振り付けは、ちょっと体操の「床運動」を取り入れている。そのこともあるのか、男女ともバレリーナにしてはムキムキ。プリマはもちろん大変だが、そのムキムキ・プリマをリフティングする男性も大変。周りの人たちも全員大変で、「ご苦労様」とひと声掛けてあげたくなる。
http://www.youtube.com/watch?v=hdoF2yJzr2I&feature=related
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 3つの中で有名なのは、ニジンスキー版とベジャール版だろう。
 が、私が(パソコンの小さな画面で見て)圧倒されたのはピナ・バウシュ版である。彼女の振り付けが「春の祭典」に内在する生命の力・息吹とでも言うべきものを一番うまく表現していると思う。といっても、これはクラシック初心者の感想なのであまり真に受けないほうがいいだろう。
 いずれにしても、ただ美しい、優雅に踊れるということだけではなく、将来、バレリーナになろうと考えている人は、今から体力をつけておく必要がある。そういえば、ヌード写真集で話題になった草刈民代さんも、見事な筋肉美だった。(^^;

 「現在迷走中」に、SHさんからの「ノスリVSチョウゲンボウ」アップしました。猛禽類は、カッコイイですねえ。
http://tcn-catv.easymyweb.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=11037
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追悼 加藤和彦さん [映画・文学・音楽]

 なんでも、今、オリオン座流星群が見頃なんだそうです。
 http://www.nao.ac.jp/phenomena/20091019/index.html
 東南の空に見えるというので、昨夜は9時過ぎとおしっこに起きた(^^;午前5時前に見てみたのですが、何も見えません(^^;。都内は空気が汚れているせいもあるんでしょうか。以前のジャコビニ流星群のときはでかいのが次々と見えて深夜にしばらく公園で見物したものですが、ああいうすごいのはなかなか見られないものですねー。天文フアンのKMさんあたり写真撮っていないかな?

 昨日のブログに「加藤和彦さんの自殺には驚きました。私はその昔に出た『フォークル・フェアウエルコンサート』のLP(時代が知れますね)を持っているのですが、その中で「百まで生きよう」という歌が歌われていたのですが……。」と、昨日書きましたが、追悼の意味をこめて、ジャケット写真をアップしておきます。加藤さんのほうが少し年上ですが、大きなくくりでは同世代。常に世代の先頭を走っているイメージがありました。病気だったとはいえ、「青年は荒野をめざす」と歌っていたあの人が、と思うと残念です。
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 合掌。

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亀山郁夫訳「罪と罰」いよいよ発進! [映画・文学・音楽]

 今日は朝からいい天気です。
 というわけでもないのですが、いつもより早く目が覚めました。まあ、歳ということもあるのでしょう。昨日からどうも文字化けが特定のソフトで出たりしてノートパソコンの調子が悪いのでいろいろいじってみようかと思います(涙)。

 昨日(10/19)の朝日新聞を見て驚きました。
 光文社古典新訳文庫ドストエフスキーの作品の全面広告です。
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 亀山郁夫訳「カラマーゾフの兄弟」については、去年このブログでも取り上げました。ともかく読みやすくて私としては長谷川宏訳のヘーゲルに続く「翻訳革命」だと思っているのですが、今度は同じ訳者でドストエフスキーの「罪と罰」がでました(全三巻のうちの第一巻)。
 個人的には以前、米川正夫訳でよんで今ひとつわかりにくかった「悪霊」の新訳を期待したのですが、営業政策的にはやはり「罪と罰」なんでしょうね。多分、ドストエフスキーの作品ではこれが一番多く読まれているはずです。世界文学の古典と構えなくても、ミステリというか犯罪小説としてもおもしろく読めるはずです。それでいてラスコーリニコフの見る夢の鮮烈さやスヴィドリガイロフの登場や自殺の場面などいかにもドストエフスキーらしい忘れられない印象に残るシーンが多々あります。私もこの機会に新訳でもう一度読んでみようと思います。
 ただし、ドストエフスキーの作品はやはりとぎれなく読みたい。第一巻を読んで次がなかなかでないのは辛いので第二巻が出たあたりで買って読み始めることにします。未読の人には、とりあえず「読むべし」と言っておきましょう(私は別に亀山氏の身内でも光文社の宣伝マンじゃないですよ、念のため)。
 広告によると「カラマーゾフの兄弟」はなんと全5巻累計100万部突破だそうです。それにしても「私達が歴史の大きな流れをすこし注意して眺めてみれば、二十年くらいを周期として、ドストエフスキイ熱とでもいうべき異常な傾倒の時代がやてくるのに気がつきます」と40年前に書いた埴谷雄高の慧眼に今さらながら感心させられます。
↓長年慣れ親しんできた米川正夫訳の「罪と罰」。さて、今度の亀山訳ではどうなっているのか楽しみです。
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(当たり前のことですが、読者が異なっているため「現在迷走中」のほうにもほぼ同じ内容の記事をアップしておきました。)

↓ううむ……100円が1000万円ですか。「未来の出来事がわかったら」と切実に思うのは、こういうときですね。それにしても、写真の馬券を持っていた奴は誰だ?
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2008101901000324.html
↓しかし、上には上があるもので1800万円というのがあったんですね。知りませんでした。
http://sports.yahoo.co.jp/news/20081019-00000015-kiba-horse.html
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残念!トトロ閉鎖 [映画・文学・音楽]

 昨日までの雨が嘘のようないい天気です。
 なんだかお祭りの音も聞こえてきます。これから一斉に洗濯や布団干しが始まるんでしょうね。

 先日、埼玉のHHさんに「おもしろいところがあるよ(変な意味ではないですぞ)」と連れて行ってもらったのですが、なんと閉鎖で片づけの真っ最中でした。閉鎖の理由はわかりませんが、移転先は決まっていないということです。このまま粗大ゴミとして廃棄されちゃうんでしょうか? 残念!
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 雨であまり外へ出る気もしないので(歳をとってくるとそうなります。暑い、寒い、雨だ、雪だ、風が強いなど外出しない理由を常に探しています)、先日CATVの「V☆パラダイス」で録画しておいた「ドグラ・マグラ」を見てみました。「キチガイ」という言葉が氾濫する映画なので、地上波ではちょっと放送できない作品です。「V☆パラダイス」はチャンネル名の通りVシネマを放送するチャンネルで、けっこうお色気ものが多いのですが、ときどき「全身小説家」などの異色作も放送するという変なチャンネルです。で、この「ドグラ・マグラ」、私の記憶ではもう20年ほど前の作品です(そういえば正木教授を怪演した桂枝雀が自殺したのが10年ほど前だったと思います。いやはや月日の経つのは早いものですなあ)。
 原作は学生時代に三一書房の夢野久作全集の一巻で読みました。ともかく一人称の視点で押しまくった長編で、すべての事象がその視点の主観を通過したものであり、また主人公は精神異常者だと言われ本人もそうかもしれないと思っている部分があるため、いったい何が真実で何が虚構なのか判然としないので、読む方も切りの中を彷徨っているような感じになってきます。ストーリーばかりを追うことをせず、主人公といっしょに自分探しの旅にでも出たつもりで読めばなかなかおもしろい小説です。ある意味、一人称という視点を最大限に生かした小説の一つと言えるかもしれません。
 しかし、映画は主人公の姿も含めて外面から映し出すわけですから、果たして原作の一人称のおもしろさが出せるのかどうか。結論から言うと、傑作にはなりませんでしたが「がんばりましたねえ」と言ったところでしようか。原作を読んでいる人間が見ても、それなりに納得できるできにはあります。ただ、いきなりこの映画を見たら「なんのこっちゃ。わけわからん」となる可能性大ですが、まあ原作が原作ですから、と言っておきましょう。最後に、原作に出てくる美少女役の三沢恵里さん、美少女というにはもう一つでしたが、体は完璧に少女でした。[がく~(落胆した顔)]
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「ベン・ハー」チャールトン・ヘストン死す [映画・文学・音楽]

これから沖縄へ出かけます。

 が、その前にこんなニュースが飛び込んできました。
 アメリカの俳優チャールトン・ヘストンが亡くなりました。代表作としてはアカデミー主演男優賞をとった「ベン・ハー」、人によってはモーゼを演じた「十戒」をあげるのでしょうが、作品の出来や役柄を度外視すれば役者としての存在感を発揮したのは「エル・シド」「大いなる西部」「三銃士」といったところでしょうか。「三銃士」のリシュリュー宰相など、なにせあの吸血鬼ドラキュラ=クリストファー・リーを部下として使うのですから、まあヘストン以外の役者では吸血鬼の餌食になって物語が成立しなかったと思われます。史劇、西部劇のほかにも「猿の惑星」(SF)「エアポート75」(パニック)「黒い絨毯」(動物パニック)などいろいろな映画に出ていました。全米ライフル協会の会長をしていて例の「ボーリング……」での突撃インタビューのときえらく老けて見えましたが、すでに体調が悪かったのかもしれません。
http://www.asahi.com/obituaries/update/0406/TKY200804060059.html

 以前アップしたことがある写真ですが、哀悼の意味でもう一度貼っておきましょう。合掌。
ベン・ハー.jpg
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ホームシアターで「カリブの海賊」に……(^_^; [映画・文学・音楽]

 先週の土曜日に高校時代からの友人SYさん、KSさんと会い、SY家のホームシアターで「さて何か映画でも見ようか」ということになり、いくつか提示されたDVDのうち「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」を見ました。3部作の最終で、さて前作でクラケンに食べられてしまったキャプテン・ジャック・スパロウことジョニー・デップ様はどうなっちゃったんだろうという興味で見ました。
 が、結果は…………。
 興行的には大ヒットで、まあ儲かる映画がいい映画なんでしょうが、さて、金を払って劇場で見た人たちはこれで満足したのでしょうか。
★ジャック・スパロウが助かる過程はあの「スター・ウォーズ」で冷凍されたハン・ソロが助かるシーン依頼のお手軽さ。どうしてもデップ様が助かってからがいよいよ本筋の始まりで、それまでは長くて退屈な「寄り道」「前説」のように思ってしまうのは私だけか。第二作のときの現地人に捕まってそこから脱出するくだりといいどうも寄り道が多い。水増しして2部で終わるところを3部にしたのか。
★伝説の海賊たちが結集するというのが話の大きな柱の一つなのだが、驚くべきことにその集まったパワーで海賊たちが何かするということは全くない。決戦はブラック・パール号とフライング・ダッチマン号、あるいはエンデバー号との単騎決戦に終始。集まった伝説の海賊たちは、ただ見てるだけ。お前たち、いったい何のために集まったんだよー。見せ場もなくあっさり死んでしまうサオ・フォンことチョウ・ユンファなどそもそも何のために出てきたの、と問いたいくらいのいいかげんな扱い。チョウ・ユンファも仕事を選ぶべきだったねー。東洋人に対する偏見に満ちた衣装・メイクもあまり気分のいいものではない。
★カリプソというのも大きな柱の一つ。カリプソを解き放ってなんとかかんとか言ってけっこう皆恐れているのでどんなものすごいものが現れるのかと期待していたら、でかくなって蟹(見た人にだけわかる書き方です)。解放されたカリプソは単に大渦巻きを起こしただけで何の役にも立っていない。要するになくても全く困らないエピソードだったわけだ。さんざんもったいぶった結果がこれかよ。
★最後の決戦で敵の艦隊の隊長ベケットがなぜ「砲撃」命令を出さないのかも謎。カリプソの呪いで声が出なくなった、なんて説明はなかったな。そういえば、第2部であれほど大暴れしたクラケンはどうからんでくるのかなと思っていたら、いきなり死体で登場。ジャック・スパロウを食べたのがいけなかったのか。
★ともかく、あれやこれや詰め込みすぎで未消化なシナリオの責任大。
★オーランド・ブルームとキーラ・ナイトレイもいろいろやっているわりには性格描写が今一つ、いや三つ。ラストの「10年後」を見れば、この映画はある意味ではジョニー・デップではなく彼ら二人の映画だと言えないこともないのだが、ともかく印象が薄い。そういえばデップ様も第一作では颯爽と登場してきたのに、だんだんコミカルになり、この作品ではとうとう騒いでいるだけみたいな軽薄なキャラになってしまった。デップ様のフアンは多いと思うが(私も別にフアンではないが贔屓ではある)、これまた、これで満足したのでしょうか。
★スティブンソンの「宝島」以来、海賊にオウムはつきのもなのでオウムはいいとしても(登場しているのはルリコンゴウインコなのかな。できればオウムらしいキバタンにしてもらいたかったところだが)、ちょこまかするサル(ノドジロオマキザル)はよけいだし、突如始まるミュージカル風の歌など、よくも悪くもディズニーだなあという感じがする。で、まあ私としてはそういうのは、あまり好きではない、いやはっきり言ってしまえば嫌いだということですね。これもマイナスポイントで他の映画にすべきだったかなという気も。
★映画を見終わったときのSYさんの一言。
「こういう映画がヒットしちゃあいかんねー」
★まあヒットしてもいいんですけどね、見に行かないだけですから。ただ、この映画ものすごい拡大公開して話題になったと記憶しているのですが、そのあおりで公開見送りになった大人の鑑賞にたえる映画があったとしたら残念ですな。
帆船01.jpg
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WOWOWで「007」6連発 [映画・文学・音楽]

 昨日はWOWOWで一日中「007」をやっていました。
 ショーン・コネリーを筆頭にロジャー・ムーア、ピアーズ・ブロスナン、たった2作だけのティモシー・ダルトンまではボンドのイメージがありますが、「女王陛下」一作だけのジョージ・レーゼンビーと最新作「カジノロワイヤル」のダニエル・クレイグはちょっと……という感じですかね。レーゼンビーにはボンド独特のしゃれっ気が皆無ですし、クレイグはロシアのブーチンにみえてしまいます(ただし、最近のレーゼンビーが出てきたらいい感じのおっさんになっていました。今ならMを演じられるかもしれません)。
 で、続けて見た結果を言うと予想通りというか第2作の「ロシアより愛をこめて」がダントツの傑作ですね。オリエント急行の使い方も絶品です。敵方はすぐにボンドを殺してしまえばいいのにぐだぐだやっていて結局はやられてしまうのですが(「ユア・アイズ・オンリー」の断崖シーンで綱を切ってしまえばそれで終わりなのにそれをやらず、いちいちペグを抜いていてやられてしまう敵方が典型)、この作品だけはスペクターの殺し屋ロバート・ショーが「金に汚い」という性格をうまく伏線として使っていてあまり不自然さを感じさせません。荒唐無稽なストーリーの中に、もしかすると1%くらいはこういうことも現実にあるのかも、と思わせる展開もこれが一番でしょう。
 初めて見た「カジノロワイヤル」は以前のめちゃくちゃ「カジノロワイヤル」(何人ものボンドが出てきて何人もが監督したお遊び大駄作)と比べるとずっと原作に近く、漫画的に派手なシーンは極力排していて、それはそれでいいのですが、皆そういう「007」を望んでいるんでしょうかね。あと、ボンド役のクレイグはちょっと女をころりと参らせる甘さがないですな。
 土曜に「007名場面ベスト10」というイギリス制作の番組がありましたが、第1位はなんと「ゴールドフィンガー」のあまり緊迫感のないレーザーシーン(と言えばわかる人にはわかるはず)とは納得いかないですねー。私なら「ロシアより愛をこめて」のオリエント急行の中でのロバート・ショーとの格闘シーンを選びますね。さて、WOWOW全6作放映のおまけ「ボンド・ガールのすべて」でも見ますか。

 房総などでは当たり前なのでしょうが、一昨日、家の周りをぶらついていてアブラナ、つまり菜の花を発見。ちょっとびっくりしましたが、お彼岸まであと2週間と考えればすでに春の隣。ま、驚くほどのことではないかもしれません。春、菜の花といえば去年お子さまと房総の「菜の花電車」に乗りに行ったことが思い出されます。あれからもう一年ですか。早いものですなあ……。
アブラナ.jpg

 今日はちょっと朝早くから取材に出ます。帰ってきてからも写真の整理などあるので、もしかすると明日のブログ更新はお休みするかもしれません。悪しからず。
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「『カラマーゾフの兄弟』続編を空想する」 [映画・文学・音楽]


 「『カラマーゾフの兄弟』続編を空想する」という光文社新書が出ました。著者は光文社古典新訳文庫で先日『カラマーゾフの兄弟』の全訳を完成した亀山郁夫氏。となると、全5巻を読了したものとしてはやはり気になります。買わないわけにはいきません。光文社の策略にまんまとのせられてしまったわけです(^^;;。亀山訳『カラマーゾフの兄弟』についてはすでに「現在迷走中」に雑感を載せているので、
http://tcn-catv.easymyweb.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=2521
↓今回の本の雑感も「現在迷走中」にアップしました。
http://tcn-catv.easymyweb.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=2892
 こちらのSo-netブログは写真中心なので文章の多いものは「現在迷走中」ということです。めんどうでも関心のある人はリンク先を見てください。と言っても、単なる雑感でたいしたことは何も書いてありません。念のため。

 ……これだけではちょっと寂しいのでツマグロヒョウモンの写真でも貼っておきます。もちろん『カラマーゾフの兄弟』とは全く関係ありません。10D+EF300F4LISで撮ったものです。

 ニュースをいくつか。

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「カラマーゾフの兄弟」特製化粧箱 [映画・文学・音楽]

 というものが送られてきました。第4巻と第5巻の帯に印刷されている三角マークを送るともらえるものですが、もうひと月近く前に送ったので仕事の忙しさに忘れていました。ま、特製化粧箱といっても厚手のコート紙に印刷されているだけのものです。が、箱に入れてみると意外といい感じで、ついにっこりしてしまいます。少なくとも文庫本はガラス戸付きの本棚に入れておいても、どうしても上の部分にほこりがたまり変色してきますので、その予防効果くらいはあるかもしれません。


 それにしてもこの光文社文庫版の「カラマーゾフの兄弟」はなんとトータル40万部の大ベストセラー。つられて?新潮文庫など他の文庫のものも合わせて10万部を越える売れ行きだとか。かつて埴谷雄高が「私達が歴史の大きな流れをすこし注意して眺めてみれば、二十年くらいを周期として、ドストエフスキイ熱とでもいうべき異常な傾倒の時代がやってくるのに気がつきます」と書いていますが、まさに至言ですね。
 この手の何冊にもなる長編の場合、いきなり第2巻や第4巻から買うという人はいないと思いますので、第1巻が10万超、第5巻が5万部あたりといったところでしょうか。「読んでみようか」と思った人が10万、通読した人が5万。すごい数字ですねー。

 WOWOWで「太陽」という映画をやっていました。ロシア人が監督でイッセー尾形が昭和天皇を演じるという珍品です。日本が舞台なのにどう見ても日本に見えなかったり、不思議な感じがします。外国人の監督が日本を舞台に撮ると、舞妓や虚無僧はふつうに見られ、人力車が行き交うなど珍妙な日本が出現します。この映画はある意味きちんと作っていますが、「外国人には日本や天皇はこんな感じで見えているのだろうか?」というところはやはり気になりました。仕事の合間のちらちら見でしたので、録画しておいたものをいずれちゃんと見ようとは思っています。詳しい感想はその時に。


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LD旧版ジャケット&大外れ天気予報 [映画・文学・音楽]

 下で「天気予報が当たることもあるんですねえ」と書いた私が甘かった。
 雨はやんでいるがとりあえず傘は持っていこうと折りたたみ傘を持って出かけたら、駅へ歩いていく途中からどんどん暗くなり、ぽつりぽつり。で、日比谷線に乗って恵比寿に着いたらなんと土砂降り。午後から晴れなんて日が射したことなんて1秒もありませんでした。世の中、アベちゃんの無責任退陣が話題になっていますが(選挙直後に辞めるかと思ったら組閣までして、お馬鹿ブッシュと勝手な約束をし、所信表明までしてそれで「辞ーめた」では、植木等も天国で驚いていることでしよう)、まあ無責任ということでは天気「予想」士もひけをとりませんねえ。ちょうど昼時だったこともあり、天気予報を信じ傘を持たずに昼飯を食べにでかけたサラリーマンがずぶ濡れになりながら走って行きました。

 目が覚めたら妙に暗い。
 突然目が悪くなったわけでもないようだし、まだ夜なんだろうかとも思ったが朝でした。ベランダをのぞくと、シトシトでしなくザザーッという雨。パソコンを立ち上げ時計を見たら9時。降り止む気配は全くありません。今日は昼から仕事で出かけなくてはならないのですが、予報通り本当に午後から晴れるんでしょうか?
 てなことを書いてデータの整理をしていたら、もう11時。これから出かけるところですが、あれれ明るくなってきたと思ったら雨が止んでいる。ふうむ、天気予報が当たることもあるんですねえ。

 以前のブログにレーザーディスクのジャケットは最初に出たときのもののほうが出来がよく、後でノートリミング版などと称して出たものは出来が悪いというようなことを書いたら、その最初のジャケットを見たいという奇特な人からのメールがきました(といっても、もう2か月近く前のことです(^^;;)。「ベン・ハー」のジャケットが見つからなかったのは残念ですが、見つかったものの1部をアップしておきます。→があって日にちが書いてあるのは、後にでたノートリ版のジャケットがアップしてある、このブログの日付です。
↓アラビアのロレンス→7/11

↓ウエストサイド物語→7/21

↓サウンド・オブ・ミュージック→7/21

↓ビッグウエンズデー→7/21

↓博士の異常な愛情 これは「おまけ」。ポスターも同じ絵柄でしたが、傑作だと思います。

↓バック・トゥ・ザ・フューチャー 先日NHK-BS2で連続放送していて「現在迷走中」の方にも以前アップしたのですが、あちらは写真が小さくなってしまうので、こちらにもアップしておきます。2015年が舞台になっている2ではレーザーディスクの山がゴミとして捨てられていましたが、私は1、2、3全部買ってしまいました。映画と同じ運命をたどりそうです。(^^;;



http://tcn-catv.easymyweb.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=2727

 この前の土日にやった黒澤明のドラマ・リメイク。某サイトの情報によると「天国と地獄」20%を越えたものの、「生きる」は11%だったようです。まあキャストを見ても「生きる」は松本幸四郎以外は地味、対する「天国と地獄」は佐藤浩市、鈴木京香の夫婦に加えて妻夫木、阿部ちゃんと豪華。力の入れ方が違っていました。それと、末期癌患者の「感動物語」が視聴率稼ぎで次々と放映されるので飽きられちゃったんですかね。癌というのはきっかけで、限りある人生をどう生きるのかというのがテーマなんですが、どうしても癌というところに目がいっちゃうんでしょうね。その意味では、癌ではないきっかけにしたほうがよかったのかなとも思います。


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古いミステリ雑誌雑談 EQMMなど [映画・文学・音楽]

 午後10時を過ぎて風雨共に強くなってきました。
 天気予報を見たら未明に上陸と書いてあるので、まだ上陸していないようですが、時々ゴーッという風とともに何か金属片が飛ぶような音が聞こえたりします。
 何と言っても、私はあの「伊勢湾台風」の経験者ですから(←古っ(^^;;)、まあちょっとやそっとの台風では驚きませんよ。

 今、午後の8時を過ぎていますが、ようやくというか風雨が強くなってきました。少し前の台風情報では伊豆半島の南方でしたが、そろそろ上陸したのでしょうか。ベランダの花棚の上のほうの鉢は倒れたりする可能性もあるので下に移動。予想よりずいぶん遅くなってるようです。
 それにしても、夕方のテレビ中継で、波が高いからということなんでしょうか、サーフィンやってる馬鹿がいました。(▼▼メ)

 昨日はIHさんと会って久しぶりに食事をしたことなどもあって、更新をお休みしてしまいました。
 台風のせいなのでしょう、まだ雨こそ降っていないものの、どんよりと曇っていて朝から蒸します。夕方から夜に台風接近のようなので、今日は家で仕事をすべく昨日恵比寿の事務所から材料などはメモリに入れて持ってきました。
 ま、こんなときには、のんびりとミステリの雑談でもしてみましょうか。そういえば昔、「雨降りだからミステリでも読もう」というような植草甚一のエッセイがありました。夏休みに名古屋の家に寄ったおり、本棚をのぞいてみたらもう30年以上も前の古いミステリ雑誌がまだ残っていたのでコンデジで何枚か写してきたものをアップします。
↓エラリー・クイーンズ・ミステリマガジン
 「Xの悲劇」「Yの悲劇」「エジプト十字架の謎」などで有名な大御所エラリー・クイーンの編集する同名の雑誌の権利を買い、日本独自の味付けをしたもの。誌名としてあまりに長すぎるので普通EQMM(イーキューエムエム)さらに短くしてEQあるいはEQマガジンと称していました。実は「女か虎か」という有名な短編(結末がはっきり書いてない小説で確か「リドル・ストーリー」と紹介されていました。日本では五味康祐の「柳生連也斎」が有名)が載っている創刊号も古本屋で買ってもっていたのですが、長く名古屋を離れているうちになくなっていました(^^;;。
蛇足・クイーンはフレデリック・ダネイとマンフレッド・リーという従兄弟2人の合作ペンネーム。そのうちのダネイが世界的なミステリの書誌学者でありコレクターだったので雑誌の企画・編集はダネイが中心になってやっていたと思われます。

↓007特集号
 そのEQMMの007特集号。私の記憶ではEQMMが別冊を出すのは初めてのことで、当時いかに007の人気が凄かったかわかると思います。まあ内容はブームに乗っかって売ってしまおうという薄っぺらなものでしたが、過去記事も再録されていて、当時の編集長・都築道夫が原作者イアン・フレミングをアイアン・フレミングと紹介しているのがほほ笑ましいです。

↓ハヤカワミステリマガジン
 EQMMの権利はけっこう高かったようで、ハヤカワ書房がその権利を放棄し、独自にミステリ雑誌をだすことになった、その創刊号。創刊号にしては何の面白みもない地味な表紙です。当時は下に紹介する「ヒッチコック・マガジン」や「マンハント」なんてミステリ、ハードボイルドの雑誌がありましたが潰れてしまって今ではHMMしか残っていません。「ミステリマガジン」という簡単なタイトルでわかるようになりました。

↓アルフレッド・ヒッチコックス・ミステリマガジン
 EQMMよりも長い誌名なので?こちらは最初から「ヒッチコック・マガジン」と称していました。ヒッチコックが来日した記念特大号。淀川長治、双葉十三郎らを交えてのヒッチコックの座談会が目玉(というか、その座談会読みたさに古本屋で買いました)。映画「サイコ」の宣伝で来日したのに、話題は前年大ヒットした「北北西に進路をとれ」に集中しています(^^;;。編集長は中原弓彦(小林信彦)。

 当時好きだったのはやはりエラリー・クイーンのもので、「Xの悲劇」「Yの悲劇」などドルリ・レーン4部作はもちろん、「エジプト十字架の謎」「ギリシア棺の謎」など国名シリーズは全巻読破。「クイーン検察局」や「エラリー・クイーンの冒険」「新冒険」など短編集もけっこう読みました。「災阨の町(「ライツビルの殺人事件」)」あたりからそれまでの論理一辺倒から少ししっとりとした味が出てきてこれも嫌いではありませんでした。
 並び称せられるヴァン・ダインは名作の誉れ高い「グリーン家殺人事件」と「僧正殺人事件」を読みましたがあまりおもしろくなかったですね。とくに「グリーン家」は次々と殺人が起こっているのに「名探偵」ファイロ・ヴァンスはうろうろするだけで一通り事件が終わってからようやく謎を解く。とても名作とは思えませんでした。女王クリスティーも「アクロイド殺人事件」「ABC殺人事件」「そして誰もいなくなった」「ゼロ時間へ」などけっこう読んでいます。「オリエント急行殺人事件」をのぞいて駄作がないのもクリスティの特徴ですが、高打率であることは認めてもホームランはありません。もちろん「アクロイド」や「そして誰もいなくなった」をホームランとする人もいますから、これはもう生理的なものと言うしかありません。


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昔、アートシアターATGというのがありました [映画・文学・音楽]

 暑いし休みだし(という二つに関連はあるのか?)こりもせず気楽に映画の話でもしましょうか。

 昔々のその昔、アートシアターという組織がありました。直訳すれば芸術映画館。アートシアターギルド(ATG)という組織があり、名古屋では今はなき名宝会館内の名宝文化という小さな劇場がその上映館でした(名宝会館内の劇場としては1000人強が入れる名宝、要するに名古屋宝塚という東宝の邦画を上映する封切館と、スカラ座という洋画の70mmロードショー館が2枚看板でした)。
 いわゆる芸術映画はあまり好きではない私は、そういう劇場があることは知っていましたが無視していました。ところが友人のSYがここの会員になっていて、安い料金で会員になると入場料が3割引きになり、さらにいつも芸術映画ばかりではなく月の半分は古典的名作も上映しているというので、ふらふらと会員になってしまいました(入会金、会費の額はおぼえていませんが、確か半年に3回行けば元が取れるような感じでしたから安かったはずです)。
 おかげでベルイマンの名作「野いちご」、フェリーニの「8 1/2」、そして未だに何が何だったのかよくわからないアラン・レネの「去年マリエンバートで」などを見ることができました。
 テレビではすでに放映していたのに劇場では公開されていなかったオーソン・ウェルズの「市民ケーン」や、フランソワ・トリュフォーの新作なのに買い手がつかなかった「華氏451」(デブ監督の「華氏911」はもちろんこのタイトルから。映画の出来としては佳作にとどまりますが、感動的なラストは映画史上最も美しいラストシーンの一つだと未だに思っています)なども名宝文化で見ることができました。感謝。
↓市民ケーン(左)と「華氏451」(「アートシアター」という小冊子を売っていて撮影日誌やシナリオなどが収録されなかなか充実していた)

 このほかATGで見て記憶に残っているのはトニー・リチャードソン「ラブド・ワン」(思わぬ拾い物)、ゴダール「気狂いピエロ」、エイゼンシュタイン「戦艦ポチョムキン」。日本映画にも出資するようになってからの岡本喜八「肉弾」、篠田正浩「心中天網島 」、大島渚「忍者武芸帳」(←原作は何度も読んでいたので期待して見に行った。白土三平の原画をクローズアップしたりパンしたりカメラ操作で動きを出そうとした野心作だがそれだけで動きが出るはずもなく、無残な失敗作に終わった。途中で眠くなって参った(^^;;)、新藤兼人「ある映画監督の生涯」。以下一般館で見た黒木和雄「祭りの準備 」(←竹下景子が脱いでいるという理由だけで見に行った。併映「大地の子守歌」では原田美枝子が脱いでいた。映画はどちらもカスだったが満足して帰ってきた(^^;;)、大林宣彦「転校生」など。
 しかし私にとってはATG作品よりも穴埋めに上映される古典名作のほうがより重要で、キャロル・リード「第三の男」、ルイス・マイルストン「西部戦線異常なし」(これは洋画ロードショー館の「スカラ座」で見たあとの2回目)、ジョン・フォード「駅馬車」「荒野の決闘」「わが谷は緑なりき」「怒りの葡萄」、ジョージ・スティーブンス「シェーン」、ヒッチコック「鳥」「ダイヤルMを廻せ」などビデオなどない時代に名前だけ聞いていた多くの名画をここで見ることができた。途中で眠くなったが「風と共に去りぬ」も確かここだった。ビデオなどない時代に、名前は聞いていても普通ならもう見られない映画を多数見せてくれたことに感謝。m(__)m
↓「第三の男」(左)と「西部戦線異常なし」(穴埋め古典名作のときは「アートシアター」はないので、南雲堂の対訳シナリオシリーズというのをいくつか買いました)

 ニュースをいくつか。
↓ううむ困った。見たい映画が1つもない(別に困っていないが)。
http://contents.oricon.co.jp/news/special/46832/
↓ちなのに映画ランキングはこんな感じです。
http://event.movies.yahoo.co.jp/summer/2007/ranking/
↓先週の視聴率。選挙はNHK圧勝。サッカーも人気があります(テレ朝にこにこ)。ほかに目についたのは「水戸黄門」と「ルパン三世」。「水戸黄門」は惰性で見てしまうとして、「ルパン三世」って本当におもしろいんですかねー? 「カリオストロの城」は確かによくできていましたが、その幻影で見ているだけなのでは?
http://www.videor.co.jp/data/ratedata/top10.htm
↓こんな阿呆なコスプレどこでやっているんだと思ったら、ゲッ名古屋だがね、大須だがね。(^^;;
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070804-00000007-maia-ent.view-000
↓これが本当だとすると画素数が820万から1000万になり液晶が少し大きくなった程度でかわりばえしませんねえ。防塵防滴もないようだし、前の型の30Dより前に出たニコンのD200の域にも達していません。これでは買い替える気がしませんが。(^_^メ)
http://www.infodigitalcamera.com/blog/339/canon-40d-rumors-continue

 「現在迷走中」(左サイドバー下段からリンク)に「亀山訳『カラマーゾフの兄弟』雑感」アップ。最近の「セカチュー」「東京タワー」あるいは氾濫しているネット小説(「電車男」など)といった一直線・ワンアイデア小説(それが悪いと言っているのではない。いろいろな小説があって、もちろんよい)に慣れ切った人には多少歯ごたえがあるかもしれませんが、まあ騙されたと思って読んでみてください、とだけ言っておきましょう。それにしても、ヘーゲルやマルクスの著作を読んだときにも感じたのですが、普通はそこであきらめて戻ってしまうか、適当な結論をつけてやめてしまう所から、「えっまだ先に進むの?」と言いたくなるほど考えて考えて考え抜いていく人っているものなんですねえ。こういう人たちの著作を読むと、人間もまんざら捨てたものじゃないぞ、とうれしくなってきます。


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名作映画についての雑談 2 [映画・文学・音楽]

 名古屋の弟から、昨日のブログを見て久しぶりに「ベン・ハー」を見たら、ベン・ハーがキリストから水をもらうシーンで涙が出るほど感動したと書いてありました。この水をもらうシーンにしてもそこへのもっていきかたが実に自然で説得力があります。また、この水をもらうシーンはラストで立場をかえた形でうまーく使われていましたね。そういうところがシナリオの確かさでありワイラー演出の凄さです。まあ、ただ船を漕いでいるだけであれだけの緊迫感と迫力が出せるのですから、やはりワイラーはリーンと並ぶ大監督ですね。これはあちこちに書いたことですがジ・エンドが出る前のワンシーンなど、神は迷える小羊を導きたまう、という聖書の言葉を視覚化した名画のような美しさですなあ。
 しかし、水をもらうシーンで早くも感動していてはテンション上がりっぱなし、感動しすぎで体がもちませんぞ。気をつけてください。

 さて、予告通り昨日に続いてのレーザーディスク・ジャケット集。今日はSFファンタジーと日本の作品をアップしてみました。「現在迷走中」の
http://tcn-catv.easymyweb.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=2427
 なども参考にしながら見てください。

↓ 2001年宇宙の旅 シネラマ名古屋、オーモン劇場、東京へ出てきてからのテアトル東京とつごう3回も劇場で観ています。あ、考えてみたらこの3館とも今はないですね。しかし、封切り当時の2001年といえば21世紀という遠い未来でありいかにもありそうなイメージがあったのですが、月にはまだ基地ができていませんし、木星どころか火星にだって行った人間はいません。最初に買ったレーザーディスクはトリミング版でもとがシネラマのこの映画を見るには辛かった。写真は後に買ったノートリミング版です。「現在迷走中」の方に昔書いた「2001年宇宙の旅」の雑文をアップしておきましたので関心のある人は見てください。
http://tcn-catv.easymyweb.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=2431

↓2010年 ピーター・ハイアムズ監督、映画史に残るようなものではありませんが、まあ健闘したのではないでしょうか。SF映画という名前のファンタジー映画全盛の中でちゃんとSF映画になっています。ラストにちょっとモノリスがでて終わるところなど、「カプリコン1」にしろ最近の「サウンド・オブ・サンダー」しろ、この監督、映画の終わり方はとてもうまいですねー。

↓スターウォーズ これはまあ説明は不要ですよね。全6作見て、結局この第1作(エピソード4)だけ見れば辻褄合わせに終始してしまったほかはどうでもよかった、というのが私の結論です。私が買ったレーザーディスクの第1号です。日テレでやった「スターウォーズ」の大場××の吹き替えのあまりの下手さがプレーヤーを買うきっかけになりました。

↓スターウォーズ(ノートリミング版) それにしても後で発売されるノートリミング版はいつもトリミング版よりジャケットがダサイのですが。このあと特別編が出て、さらに新三部作ができたらまた微妙に手を入れていますが、まあどうでもいいという感じです。

↓ブレードランナー 最初に買ったトリミング版。フィリップ・K・ディックの原作とはかなり違っていますが、原作の意図というか空気はうまく取り込んでいました。主役のハリソン・フォードだけでなく、ショーン・ヤング、ルトガー・ハウアー、ダリル・ハンナなども好演でした。リドリー・スコット監督には「エイリアン」「ブラックレイン」「グラディエーター」などありますが、これが代表作でしょう。

↓ ブレードランナー(最終版) ディレクターズ・カット版。考えてみればディレクターつまり監督がフィルムをカットし編集して作品に仕上げるものなのではないのでしょうか? 「トリミング版」「完全版」「最終版」と3種類もまあ買わなくてもいいものまで買ってしまったわけで、そのあたりの怒りは上のURLの「完全版とディレクターズ・カット版」の部分をお読みください。

↓ 砂の器 日本映画のディスクも二つほど。田中小実昌さんは「イモ映画」なんて言っています。シャイでダンディーな人だったので(東急池上線の電車でよく見かけました)、こういうちょっと力んだ作品は嫌いなんでしょう。正攻法の作品で私としてはこういうきちんと作った大作は大歓迎です。過去と現在との交錯がとてもよく作られていました。まあそんな映画を見て「合格」と思った私は田舎者なんでしょうね(^^;;。友人のKSに「なかなかいいよ」とすすめたら今のかみさんとデートで行って、かみさんは平気だったのにKSのほうが泣いてしまったという昔話があります。

↓クレージー黄金作戦 この作品については
http://tcn-catv.easymyweb.jp/member/tag1948/default.asp?c_id=1761
 に書きました。クレージー映画としては第1作の「ニッポン無責任時代」と並ぶ名作でしよう。植木、ハナ、谷の3人が出会って、別れ、また出会うという集合離散のシナリオがなかなかよく考えられています。

 テレビ東京で「刺客請負人」というなんだか「必殺仕事人」と混同しそうな時代劇が始まりました。「よろずや平四郎活人剣」をやっていた金曜夜8時の時間枠です。主演はあの「腕におぼえあり」の村上弘明。15年経っていますからまあいくらかは老けた感じは否めませんが、殺陣などは安心して見ていられます。それはいいのですが、着ているものがあまりに小汚い。浪人なんですからいいものを着る必要はないのですが、やはり主人公はかっこよく見せたいのでもう一工夫ほしいところでした。「腕におぼえあり」の青江又八郎も粗末な着物でしたが、それなりにかっこよかったですからね。

 光文社文庫の「カラマーゾフの兄弟」4と5買ってきました。これで完結かと思うと何だか読むのがもったいないような。もちろん読みますが……。


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